今月のオススメ、2つめは「やさいの時間」!
初心者にはわかりやすく、ベテランにはかゆいところに手が届くように。そんなテーマでお届けする家庭菜園誌です。
ですが、今回は内容に踏み込む前に、ちょっとしたクイズにトライしてみてください。

ミニクイズ──野菜の旬、わかりますか?

早速ですが、こちらのイラストをご覧ください。それぞれの野菜の「旬」、みなさんはわかりますか?

正解はこちら。

  • トマト:7~8月
  • ラッカセイ:9~10月
  • シソ:6~8月
  • ジャガイモ:5~6月
  • ブロッコリー:10~11月
  • イチゴ:5~6月
  • ソラマメ:5~6月
  • ニンニク:6月

さて、結果はいかがでしたか?
ふだん何気なく買う野菜にも、それぞれに「旬」があります。どんな野菜がどの時期においしいのか、いざ聞かれるとよくわからないという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、「やさいの時間」編集部に突撃インタビュー。
実際に育てているからこそわかる「野菜のおいしさ」や「家庭菜園の魅力」について、編集長&副編集長の二人に語っていただきました。

「やさいの時間」編集部インタビュー 

無心になる、リフレッシュの時間

──今日はよろしくお願いします! まずは、そもそも「旬」が何を指しているのか教えてください。

編集長「旬とは、自然の中で育てた食物の収穫時期のことです。春に収穫する野菜は春が旬、という意味ですね。八百屋さんやスーパーで売られる野菜は、時期をずらして流通させることで価値が出ています。たとえばソラマメって、暮れから売られているじゃないですか。3月頃には店頭から消えちゃう年もありますよね。でも畑だと5~6月にとれるんです」

副編集長「今はまさに、冬から春にかけて旬を迎える野菜を育て始める時期ですね」

──編集部ではもちろん、プライベートでも家庭菜園をされているのだとか。実際に育ててみて、何か感じたことはありますか?

副編集長「『育てる』ということそれ自体が、癒しになるんですよね。水もあげなきゃいけないし、日も当てなきゃいけないし、毎日対面してる感じがします」

編集長「うんうん、たしかに。知らず知らずのうちに、なんかこう、無心になって。リフレッシュしているところがあるかもしれません。『ここまで育ったなぁ』って思うとうれしかったり(笑)」

編集部の畑での作業風景。この日は藤田智先生に作業の手順を教わっています。

おいしさの旬を逃さない

──自分で収穫した野菜を食べることには、どんな良さがありますか?

副編集長「例えばエダマメやトウモロコシって、畑で鍋にお湯を沸かしておいて、その場でゆでて食べるのが一番おいしいと言われています。それくらい鮮度が落ちるのが早いんです。とれたてのおいしさを味わうには、やっぱり自分で育てるしかないですね」

編集長「秋冬野菜も、とれたてだとみずみずしさが全然違います。例えばゴボウ。掘りたてのものの、白くてキレイでみずみずしいことと言ったら!」

副編集長「ふつう市場に出荷されるものって、早く青いうちに収穫しちゃっていて、輸送中に熟していくじゃないですか。だけど家庭菜園だったら本当のとりごろを待って収穫するから、いちばんおいしいものがみずみずしいうちに食べられるんですよね。とれたての味わいって、おいしさの旬を逃さないってことです」

編集長「『葉物は夕方に収穫する方がおいしい』と言われているんですけど、たとえば家庭菜園だったら、夕方に収穫してきてそのまま夕飯のおひたしに、なんてこともできますよね。そういううれしさが家庭菜園の醍醐味だと思います」

テキストでは、とれたて野菜を存分に味わうレシピも紹介。

初心者が失敗しないための情報を

──春からの自粛期間中に、野菜を育て始めた方も多いようですね。

編集長「編集部にも『今年、野菜を育て始めました!』というアンケートはがきが何枚も届いています。はじめて育てる場合『まずはプランターから』という方が多いと思いますが、プランター栽培の情報もテキストにたくさん載っていますよ」

──「やさいの時間」8・9月号の特集は、秋からの菜園プラン。初心者の方にオススメの野菜はありますか?

編集長「レタスがオススメです。苗を植えたら1か月で収穫できますよ。結球しないタイプなら、株をまるごと収穫せずに『葉っぱを1~2枚とって、朝のサラダに』なんてこともできます」


副編集長「畑でチャレンジする方に向けて栽培プランもご紹介しています。『美魔女菜園』『インスタ映え菜園』などは一風変わっていて面白いですよ」

写真映えする配色・レイアウトの『インスタ映え菜園』、ポリフェノールを含んだ野菜がずらりと並ぶ『美魔女菜園』など、個性的なプランも満載。

──最後に、読者のみなさんにメッセージをお願いします。

副編集長「やさいの時間は、『初心者の方に、どこよりもやさしく、わかりやすい情報を』をいちばんのテーマに作っているので、はじめて野菜を作りたいと思って読んでくださった方がひっかからないような誌面作りを考えています」

編集長「肉じゃがの作り方にいろいろな方法があるように、大根の育て方もひとつしか方法がないわけじゃないんです。その中でも「やさいの時間」でご紹介するのは、やさしくて、わかりやすくて、誰もつまずかないやり方で、収穫という成功体験ができる、というメソッドなんです」

副編集長「だから安心して始めてくださいね」

──編集長、副編集長、ありがとうございました!

やさいの時間 8・9月号

誰もが野菜作りの楽しさを実感できるように──。そんな編集部の思いが詰まった「やさいの時間」。
みなさんも秋からの家庭菜園で、とれたてのおいしさを味わってみては?