今月のオススメ、1つめは「入門ビジネス英語」の連載「Food & Drinkで雑談力UP!」。

 ビジネス英語のスキルに加え、社員やビジネスパートナーとの信頼関係構築に欠かせないのが雑談(small talk)。文字通り、ミーティングのスキマ時間やネットワーキングでの他愛のない話のことです。この連載では誰もが興味を示す“食”の話題にフォーカス。「入門ビジネス英語」講師の柴田真一先生に、毎月のテーマに沿った“雑談力UP”に役立つフレーズを教わります。

 今回のテーマは“お酒”。会食における楽しみのひとつは、食事に合った飲み物を選ぶことです。代表格はワイン。最近ではオーガニックワインやノンアルコールのワインもあります。また、和食ブームに乗って日本酒も飲まれるようになってきました。
 特徴を説明したり、口に含んだときの感想を英語で表現したりするのは難しいですが、問題を解きながら楽しく覚えていきましょう。アルコールの基本はsweet(甘口の)とdry(辛口の)ですが、もう少し表現力をつけておくと、気持ちに余裕ができますね。

 それでは、(  )に当てはまる英語を考えてみましょう。

ワイン

  1. This wine goes (  ) with the chicken.

    このワインは鶏肉と合いますよ。

  2. To start with, shall we try a (  ) and fruity white wine?

    まずは、切れがよくフルーティーな白ワインから始めてみましょうか。

  3. Oh, I love this vanilla-flavored, (  ) Chardonnay.

    ああ、このバニラ味でコクのあるシャルドネはいいですね。

  4. To (  ) with the food, it may be good to have medium-bodied, less tannic red wine.

    この料理とのペアリングには、ミディアムボディで渋みを抑えた赤ワインがいいかもしれませんね。

  5. I find the (  ) of this wine pretty intense.

    このワインの香りはかなり強いと思います。

解答・解説

  1. well

    A go well with B.(AがBに合う)。ワインに限らず応用範囲の広いフレーズです(This tie goes well with the shirt.「 このネクタイはシャツと合う」)。

  2. crisp

    「切れがいい」。食べ物ならサクサク、カリカリした感じ(crispy bacon「カリカリしたベーコン」)。フランス産のSauvignon Blancなんかはlight(口当たりが軽い)でcrispですね。

  3. rich

    「豊かな味わいのある、コクがある」。ワイン以外でも使えます(rich coffee「コクのあるコーヒー」)。

  4. pair

    pair with ~(~と組み合わせる)のpairは動詞。pairingという名詞もあります。medium-bodiedは、heavy-bodied(重い)とlight-bodied(軽い)の中間。tannic(渋い)は、渋みのもとであるtannin(タンニン)の形容詞。

  5. aroma

    taste(口に含んだときの口当たり)、finish(飲んだあとに口に残る余韻)と並ぶワインの重要な要素。香りや口当たりが強いときはintense、pronounced(明白な)、弱いときはsubtleやnuanced(繊細な)といった形容詞を使います。

日本酒・焼酎

  1. Sake is a (  ) beverage like beer or wine.

    日本酒はビールやワインと同様、醸造酒です。

  2. It usually takes one to two months to brew, and it’s (  ) for about six months before shipping.

    醸造にはふつう1~2か月かかり、出荷前に半年ほど寝かせます。

  3. For me, sake takes best when it’s slightly (  ) .

    私には、ちょっと冷やして飲むお酒がいちばんです。

  4. Shochu is made from sweet potato, rice, soba or (  ) .

    焼酎は、サツマイモ、お米、そばからできています。

  5. Each of the raw materials gives a very (  ) aroma to shochu.

    それぞれの原料が、焼酎に独特の香りを与えています。

解答・解説

  1. fermented/brewed

    「醸造した」という意味の形容詞。これに対してウィスキーやウォッカなどの「蒸留した」お酒はdistilled。

  2. aged

    「年を取った→寝かせた」。age(年齢)から想像できますね。「3年間寝かせた」ならaged for three years。

  3. chilled

    cold(冷たい)のちょっと手前がchilled。冷蔵庫の“チルド”を頭に浮かべましょう。

  4. buckwheat

    「そば」。soba orのorは「つまり」。ちなみに、shochuはウィスキーと同類の蒸留酒ですからdistilled。

  5. distinct

    「独特の、際立った」。お米ベースのものはsmooth、 light(軽い)、芋焼酎などはearthy(土くさい)、strong(強い)などと形容されます。

“お酒”にまつわるフレーズ、いかがでしたか?
さらりと一言、気の利いたことが言えると、場の空気が和むこと間違いなしですね。
コミュケーションがぐっと深まる表現、ぜひ覚えて活用してみましょう!

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