2020年4月号から、スイスの小説家ヨハンナ・シュピーリ(Johanna Spyri) が1880年にドイツで出版した『ハイジの修業時代と遍歴時代(Heidi’s Lehr – undWanderjahre)』をダイジェストで読んでいきます。アルプスの山を主な舞台にしたこの児童小説は、翌年刊行の続編『ハイジは習ったことを役立てる(Heidikann brauchen, was es gelernt hat)』とともに大人気を博しました。今日では2 冊合わせて『ハイジ』と呼ぶのが一般的です。物語は、早くに両親を亡くした5 歳の少女ハイジが、育ての親である叔母デーテに手を引かれ、山道を登っていく場面で始まります。デーテがドイツのフランクフルトに出稼ぎに行くため、ハイジはほかに存命中の唯一の肉親、山小屋で一人暮らす祖父「アルムおじさん」に預けられることになったのです。ハイジはその道中、裸はだし足で駆け回るヤギ飼いの少年ペーターと出会い、自然の中で生きる喜びに目覚めていきます。

[訳・解説] 川島隆 / [朗読] エカテリーナ・ゾンマー

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川島隆(かわしま・たかし)
京都大学文学研究科准教授。京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学、博士(文学)。専門はドイツ文学、ジェンダー論、メディア研究。著書は『図説アルプスの少女ハイジ「ハイジ」でよみとく19 世紀スイス』(共著・河出書房新社)、訳書は『ポケットマスターピース01 カフカ』(編集協力・集英社)など。

第14回Am Sommerabend die Alm hinan 夏の夕べにアルムへ

ドイツ語と日本語、どちらも母語という完全バイリンガルのグンダーマン 真衣子さん。彼女が日々の生活の中で見つけた「ドイツ」と「日本」にまつわるあれこれを、翻訳ではないそれぞれのことばでつづります。

グンダーマン 真衣子
ベルリン出身。日本人とドイツ人を親にもつ日独ハーフ。2012年に日本に引っ越す前は9年間香港に在住。現在はフリーでドイツ語・日本語・英語の通訳や翻訳をはじめ、司会やナレーションを行う。2020年10 月〜12月放送のまいにちドイツ語応用編「翻訳に挑戦しましょう」ではパートナーを務めた。

Begrüßungen im Alltag in Deutschland und Japan Teil 1