
10月14日から発売のラジオテキスト「ラジオで!カムカムエヴリバディ」は、11月から始まる朝の連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」の物語を楽しみながら、英語力もアップするまったく新しいラジオ講座です。講師の大杉正明先生に導かれながら、ドラマの主人公と一緒に英語を学びましょう!
今回はテキストから大杉先生によるミニコラムをご紹介!
column 「朝ドラ」を英語にすると……?

そもそも「朝ドラ」とは何か? 「朝のテレビドラマ」、さらにいえば「朝の連続テレビドラマ」を省略したものなのだろうか。「お昼のメロドラマ」を略した「昼メロ」や「朝のシャンプー」を略した「朝シャン」などと同類なのでは?と思っていたら、訳知りの友人によると、「NHKの朝の連続テレビ小説」を「朝ドラ」と呼んでいるんだ、とのこと。「小説」といっても実際には「ドラマ」に違いない。
このように理解した上で英語にすると、“morning TV drama series” というあたりがわかりやすい。これならば「朝ドラ」の中身が伝わるだろう。しかし、この話をこれで終えたのではちょっと物足りない。「ドラ」の英語は“drama” でいいのか、“play” とはどこが違うのか。
drama とplay、どちらも「劇」「演劇」「芝居」の意味はあるが、drama の方が意味が重たい。重厚で文学的だと言えるだろう。「18世紀のイギリス演劇を研究しています」などと言うときは、“drama” の方がふさわしい。「昨夜おもしろい劇を見たよ」と言うときには“play” の方がしっくりくる。上演されている芝居は“play” と呼ぶことが一般的だと言える。
劇場で上演される劇やテレビドラマなどを書く「劇作家・脚本家」は一般に“playwright” と呼ばれるが、英和辞典はどれも「同意語」として“dramatist”を挙げている。ただし、Longman Dictionary of Contemporary English(5th edition) は“dramatist” を「特にserious な劇を書く人」と定義している。
「連続テレビドラマ」といえば、「昼メロ」の例を挙げたが、この類いのドラマをよくsoap opera(略してsoap とも言う)と言うが、これは番組のスポンサーが主に「洗剤の会社」であったことに由来する。
イラスト:飯田研人
「朝ドラ」というキーワードひとつから、英語の世界はこんなにも広がるんですね!楽しんでいただけましたか?
テキストでは、連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」に登場する英語について、
・ドラマのあらすじやキャラクターなどを英語で解説
・ドラマの登場人物たちが触れる英語講座やヒット曲などを解説
などを通して、英語の表現や文法項目を楽しく身につけます。
もちろん大杉先生による「社会情勢、音楽、ファッション」などの文化背景や、誰かに話したくなる英語の雑学や歴史についてのコラムも盛りだくさん!ぜひチェックしてみてください。

「ラジオで!カムカムエヴリバディ」11月号