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〈完全版〉大西泰斗先生トークイベント【目指せ!ネイティブ・スピーカー】

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2024年度に学んだ「文法能力」は4技能全てに通底する

2024年度の「ラジオ英会話」では1年間かけて「文法能力」を作り上げてきました。この「文法能力」というのは、なにも文法だけに関わる能力ではありません。読解、つまり英文のリーディングにも活かすことができるというお話をするのが、今回の講演の目的です。もうひとつ、講演の後半では2025年度4月号から新たにコーナーを設ける「発音指導」についてもお話ししていきたいと思います。そんな感じでよろしいですか? 全然別の話もできますけど、大丈夫ですか? 最近の趣味の話とか聞きたくない? 大丈夫ですかね。じゃあ、早速始めていきたいと思います。

私たちが1年間かけて文法を身につけた上で一番大切なことというのは、英語は非常に単純な5つの基本文型でできているということです。全ての英文は5つの基本文型と「前に置く」「後ろに置く」という2つの位置取りで理解できます。この「5+2」のパターンさえ分かっていれば、基本的にあとは語彙力の勝負です。それが分かっていると、英文のリーティングにも役立てることができるというお話をするわけですが、まず私たちが1年間なにを学んできたのか簡単に復習します。

英語は「文型」が主導する言葉

それでは、まず基本文型についてみていきましょう。基本文型は5つの文型に分かれます。

英語というのは基本的にパターンの言葉です。だからパターン自体に意味がある。そのことが重要です。例えば、「give」という動詞。これは中学生に聞くと「与えるという意味の動詞です」と答えてくれるわけですが、別に「give」だから「授与型」になるわけではないんです。どんな動詞であっても「授与型」の文型であれば「誰々に何々をあげる」という意味になるんですね。それは文型が主導で文の意味を担っている英語という言葉の特徴なんです。例えば、下記の4つの英文はすべて授与型の文型で「誰々に何々をあげる」という意味になります。

I’ll teach you English. 「私はあなたに英語を教えてあげる」
I’ll show you my photo. 「私はあなたに写真を見せてあげる」
I’ll show you the way. 「私はあなたに道順を教えてあげますよ」
He told me the story. 「彼は私にその物語を聞かせてくれた」

「授与型」の英文であれば、それらの英文は同じように「授与」の意味を担う。それが英語という言葉の持っている非常に大きな特徴なんですね。

ところで、僕、最近痩せたんですよね。最近痩せて75キロくらいになったんですが、やっぱり屋根を修理しようと思ってその上に乗ったりすると、屋根がたわんでしまうわけです。屋根がたわんでいる状態、それを「give」といいます。そのたわんだ部分のことを名詞で「give」と言ったりするわけですね。あるいは「The roof gave under my weight.」のような言い方をするわけです。「give」という動詞は必ずしも「与える」という意味ではないんですね。「出す」というイメージです。「私の体重でたわんでしまったスペースを屋根が出しました」という見方をするから「give」が使われるんですね。だから、「I gave Mary a present.」のように「授与型」の文型に入れると「誰々に何々を出しました」、つまり「与えました」という意味が出てくるというだけの話なんです。文のパターンが意味を主導している言葉、それが英語です。

大事なのは「パターン」を見抜くこと

それでは、次に「説明ルール」についてみていきましょう。この間、NHKラジオでの英語講座スタートから100年を記念した番組に参加させていただいたんですね。パンサーの向井慧さんが司会をやってくださったんですけれども、僕が「説明ルールと指定ルールというのがあってさ…」と話をしていたら、「先生って、これ自分で考えたんですか?」と聞いてくださったんですね。もちろん自分で考えたわけです。僕は理論言語学をやっていたので「説明ルール」と「指定ルール」というアイディア自体は自分で考えたんですけど、そのアイディアを生み出した動機とか考え方みたいなものは、全部、学生時代にトレーニングさせていただいた専門家から受け継いでいるんですね。私が見出した英語という言葉を全部覆うようなパターン。そのパターンは「前に置けば”指定”」「後ろに置けば”説明”」。そうしたパターンだということを今まで色々検証した結果、自信を持ってみなさんにお教えすることができるわけです。

みなさんは、人生においてパターンを見抜くということがどれだけ重要か気がついていますか? なにかを見たときに誰も気づかなかったパターンを見出すことができれば、それは人生の勝利者なんです。例えば、株ですね。「こういうパターンがきたら絶対上がりますよ」というのを知っているだけで億万長者になれるわけです。そう、誰も気がついてない、教えられていないパターンを見抜くという、そういうものの見方、教養の在りようというのがものすごく大事なんです。では、ここでみなさんに問題を出します。スーパーマーケットにはよく行きますか? 行きますよね。牛乳の棚、卵の棚、バナナの棚、食パンの棚…。いろいろな棚がありますよね。さて、その各棚には高級品から安いものまでありますが、ここで問題です。一番安い製品についている商品名の共通点はなんですか?

これがパターンを見抜くということなんです。あらゆるものをパターン化して「こういうシステムによってできているんだ…」と理解することがものすごく重要。はい、では2秒差し上げます。一番安いラインナップに共通している名前の特徴ってなんですか? あ、普段安いものを買わないという方、失礼いたしました…。

僕の答えはこうです…。「一番安い製品にはロマンチックな名前がついている」。安い製品は成分とか効用とかではなくイメージで売ろうとするから、どんどんほんわかしたロマンチックな名前になるわけです。ぜひ後ほどスーパーに行って、安い製品のラインナップを見てみてください。そういうパターンをあらゆることに見出すというのは、すごく重要なことなんです。ぜひみなさんも誰も気づいていないパターンを自分で見出してみてください。

「説明は後ろ」と「指定は前」というだけの話

私が見出した英語における誰も気づいていないパターンというのは「説明ルール」と「指定ルール」だということですね。「説明ルール」で重要なのは、「説明を後ろに置く」ことです。それが英語の説明修飾を司る非常に大きなルールです。下記のa~dの4つの例文をみてみましょう。これらは私が「レポート文」と読んでいるやつですね。主語の思考・発⾔・知識などを後ろに置いた文が説明するパターンです。

a. I think he would quit his job.   (that)節
b. I’m sure that you’ll get the job.   (that)節
c. I don’t care if you’re bored.   if/whether 節
d. Nobody knows what the meaning of life is?   wh 節

aについては、まず「I think」と言い切ってください。日本語の語順は「彼は仕事をやめるだろうと思いました」って位置が逆転するでしょ。英語は「I think(いやぁ思うよ)」ってまず言い切ることが肝心なんです。言い切ってしまって「なにを私は思っているのか」を後ろでスペルアウトしていきます。bは「I’m sure ~(~という私は確信を持っていますよ)」と言って、その内容を後ろにポンと文を置いてスペルアウトする。ただ、それだけの話なんです。日本語の語順を頭に思い浮かべたらダメなんです。

さぁ、続いて名詞修飾についてみていきましょう。

a. Did you find something interesting at the store?   形容詞
b. The money in my wallet isn’t enough to buy lunch.   前置詞句
c. There’s a man waiting to see you in the lobby.   現在分詞
d. The things stolen was not so valuable.   過去分詞
e. Can I get a fork to eat this with?   to 不定詞
f. She got the news that she passed the test.   同格節
g. That’s the man who stole my bag! Stop him!   関係代名詞節

トラディショナルにどんな教え方がされてきたのかというとaの「something interesting」であれば、「something」の後ろに形容詞を置くと教わっているはずです。それから、bの「The money in my wallet」は前置詞句を後ろに置いて修飾、その次のcは現在分詞による修飾、dは過去分詞による修飾と教えられるわけですが…。こんなことは全部忘れていいんです。こんなことは英語にとってなにも重要じゃありません。私たちが大事にしたいのは「説明を後ろに」、ただそれだけ。どんなフレーズでもいい。「後ろに置いたら説明になりますよ」というのが、私が見抜いたパターンなんです。それを大事にして、それぞれの文を覚えていただければすぐに使えるようになります。

aはまず「Did you find something ~?」と言っているわけです。でも「なにか」と言われても相手は反応しようがないですよね。だから、「something」というぼやっとした単語に少しくっきりと輪郭を与える意味で説明を行っているのが「interesting」という単語なんです。bは「The money」と言ったあと、「いやいやいや、銀行に入っているお金じゃないんだよ。私のwallet(お財布)の中に入ってるやつなんだよ」と説明を加えているわけです。だから、「in my wallet」というフレーズが後ろに回っているんです。cは「There’s a man」と言われても、反応できないですよね。男はいっぱいいますからね。どんな男がいるのかということを後ろで説明してあげないといけないので、「waiting to see you」というふうに説明を加えているわけです。それは現在分詞の形容詞的用法と言われるかもしれない。でも、そんなのはどうでもいいんです。~ingの形で説明している。ただそれだけのことなんです。

eは「Can I get a fork」、まずはそれだけでいい。でも、どんなフォークをあげたらいいのか相手が悩むといけないので、to不定詞で説明していきます。「to eat this with」です。toは矢印のイメージですよ。だから目的につながっている。はい、ではその次にいきましょう。fは「She got the news」。どんなニュースか、後ろに文を置いて説明していきます。「that she passed the test」。はい、次のgは関係代名詞節です。もちろん関係代名詞節にも注意しなくてはいけない点がいろいろありますが、まず「That’s the man」と言っている。名詞を置いて、その後ろに文を置いて「who stole my bag」と文で説明している。fの「She got the news that she passed the test.」という「名詞+文」。この形と本質的に変わるところはありません。いいですか、細かいところは無視してください。名詞をポンと持ってきて文を後ろに置けば説明になる。それだけでOKです。

今度は「指定ルール」についてみていきましょう。「指定は前に置く」です。

a. I love red ties.   形容詞
b. I’m a police officer.   限定詞
c. We’ll probably make it in time.   可能性副詞
d. We always eat out on Sundays.   頻度副詞
e. Between you and me, I broke up with Yoshiko.   発⾔態度副詞
f. Clearly, there’s no way out of this.   評価副詞

英語で前に置かれる単語というのは、後ろを修飾するときに「指定」の意味で働きます。例えば、aの「I love red ties.」と言ったら「brown」でも「black」でも「gold」でもない。「red ties(赤いタイ)」なんだよ、という話。では、みなさんに質問です。「a」とか「the」の冠詞というのは、なぜ名詞の前にくるんですか? bの例文は「I’m police officer a.」とは言わないですよね。なぜでしょうか? そう、指定しないといけないからですね。「a」というのは「文脈上ひとつに決めることができない、他にもある要素ですよ」という指定を名詞にはめるからです。だから、名詞の前にくる。

次のcは、なぜ「probably」が前にくるかというと「make it in time」のレベルを決めているんですね。「多分」というレベルだから「probably」。次のdは、「always」レベルで「eat out on Sundays」。eの「Between you and me」は内緒の話だってことですが、定位置は必ずここです。なぜかというと、それ以降を内緒の話として指定するからです。ここまでは日本語と語順が同じなので、あまり気にする必要はないです。「指定するときは前に置くんだな…」という話なんですね。でもひとつ覚えていただきたいのは、英語というのは日本語と違って、なにかを修飾するときに「前の位置」と「後ろの位置」という2つの位置を使うことができるということです。日本語よりもはるかに大きなアドバンテージを英語は持っている。例えば「年収3,000万円のモデルの彼女のいる IT企業の若社長」という文章、「年収3,000万円」なのはモデルですか? それとも若社長ですか? どっち?

そう、「若社長」ですよね。その通り。「年収3,000万円の」と一回切って解釈すると、「“年収3,000万円の”モデルの彼女のいる若社長」なので、若社長が3,000万なんですよ。でも、「“年収3,000万円のモデルの彼女”のいる IT企業の若社長」だったら、モデルの方が3,000万円になるでしょう。日本語は前に前に修飾がくるから、前が混み合う言葉なんです。だから、そこで大きな誤解が生じたりするわけ。でも英語は前と後ろの2つに分けることができるから、その混雑具合が減る。それが日本語と英語の大きな違いなんです。

さて、指定ルールが働くケースは日本語と実際は語順があまり変わらないと言いましたが、下記の例文、助動詞と否定文に関しては、日本語と英語で語順が変わるので注意してください。aは「come later」というのは、事実ではなくて「”かもしれない”の世界の中のお話です」という指定が入るから、「may(かもしれない)」なんです。

a. He may come later.  助動詞
b. She doesn’t like me.  否定

中学校、高校での学習事項は、まだ覚えてらっしゃいますか? 僕はほとんど覚えてない…。「中学校、高校でなにを習ったんだろう…」とぼやってしてるわけ。でも、覚えている方もいらっしゃいますよね。例えば「She doesn’t like me.」という否定文を作るとき、どうやって作りましたか? 中学校、高校でどうやって教わりましたか? 多分「She doesn’t like me.」という文を作るときに、「She likes me.」から始まらなかったですか? そして、一般動詞の否定だから「do」を使って「don’t」の形を作りますよ。三単現の形があるから「do」じゃダメですよね。「do」の三単現の形なので「does」にしてくださいね。ほら、結果的にできたのが「She doesn’t like me.」っていう形。こんなふうに教わった? これ本当? 嘘だよね? 絶対に嘘ですよ、こんなの。だって「彼女ね、俺のこと嫌いなんだよ…」というこんな簡単な文を言うときに、まず「彼女は私が好きです」という文を頭の中でしっかりと理解して、それを否定文に変換しなきゃいけないという話になりますよね。こんな説明はおかしいですよね。そういう得体の知れない変換が行われているわけじゃないんです。まず「not」を前に置いて「いや、彼女はそうじゃないよ」と否定するわけです。なにがそうじゃないかというと「like me」と言って、後ろに続いてるというだけの話なんです。

まず前で指定をかませてあげるというのが、英語の否定のありようなんですね。もう少し理屈で説明してみましょうか。なんで肯定文を変換して否定文を作るという操作が許されないのか。例えば「I didn’t do anything.」という文で考えてみましょう。英語としては正しい文ですよね。でも、さっきの「She doesn’t like me.」と同じやり方でこの文を作り出すことができますか? まず「I did anything.」という文がなかったらダメなわけですよね。「I did anything.」という文は英語としてあり得ますか? 言わないですよね。「私はなんでもやりました」なんて、こんな文存在しないでしょ。存在しない文を仮定してそれを否定しなくちゃいけないから、このやり方は嘘っぱちだと僕は言っているわけです。

「話す」ことはパターン通りに配列すること

ここまでの内容をみなさんは2024年度「ラジオ英会話」の1年間で学びました。ここからは、私たちはそれを使って「どう話すのか」ということを話します。下記の例文を読んでみてください。

John gave Mary a present.
ジョン メアリー プレセント あげた

僕たちがどういうプロセスでこの文を作っているかというと、まず「与える」という内容が言いたいと思った瞬間、「John gave~」まで出てくるわけです。そして「誰々に何々を」という部分を文型に応じて考えると、授与型だからスロットが2つ空いているイメージ。そして、そのスロットにそれぞれ「Mary」「present」を置いていく。まず、最初に文を作る方針として、型が頭の中に生じる。そして、それぞれの文型についてフレーズが入るべき部分がスロットとして空いている。そこに「Mary」「present」を配置する。文型の中に表現を置いていくというのが「話す」という作業なんですね。それが英語という言葉なんです。それが英語のプロセスです。

そして、今度は「説明ルール」を使って「どう話すのか」という話をしましょう。次の例文を読んでください。

さぁ「We met him」とまず言おうよ。「これ、どこだったのか説明したいなぁ」という気持ちになるでしょ。だから後ろに「at a bar in Roppongi」が並ぶわけ。ただそれだけです。説明を後ろに置けばいいんです。まず「We met him」という文を作り出してから、それがどこで起こったのかを説明します。はい、ではここでみなさんに質問です。「We met him in Roppongi at a bar.」って自然だと思いますか? 不自然だと思いますか? 不自然だと思った方、それはなぜですか? なぜ「in Roppongi」と「at a bar」は逆転することができないんですか?

それは説明関係にあるからだよ。「We met him」と言ったあと「じゃあどこで会ったのかな…。バーで会ったんだよ」と言うわけ。次に「どこのバーかな…」と思ってバーの説明が「in Roppongi」だから、その後ろに回らざるを得ないんです。まず「We met him」がきて「どこだったの?」という説明が「at a bar」、「どこのバー?」という説明が「in Roppongi」という順番で並んでいるわけです。それが説明ルールのアプリケーションです。これが話すということです。いいですか。非常に簡単なことです。最初は文型。5つの中でひとつを選んで、そして指定したいんだったら前に置く。説明したいんだったら後ろに置く。基本的にただそれだけのことなんです。大したことはやってないんだ。

「読む」ことは書き⼿のパターンを⾒抜くこと

次に「読む」という話。英語の文を読むうえで一番やっちゃいけないことのひとつをみなさんにお伝えします。それは日本語を頭に置いて訳しながら読むことなんですよ。さきほどから何回か触れましたが、訳しながら読むということは語順を無視するということ。例えば、下記の例文なら2秒で読めなきゃいけないわけです。だけど、多くの方は5秒も6秒も掛かってしまうわけ。なんでそんな不条理が起こるかというと「返り読み」をしているからなんだ。日本語で納得をしようとしているわけ。

My friend from Brazil broke his leg while playing soccer and had to spend a few days in a hospital.

ブラジル出身の友人がサッカーをしていて足を骨折し、数日間入院しなければなりませんでした

でも、説明ルールを使いながら読んだら全然問題ないわけです。まずaからいきましょう。「My friend from Brazil」は「私の友人」が「ブラジル出身」なんだから、「from Brazil」は説明なんだなと右の方に目を送っていけばいいのに、日本語に訳そうとするとオレンジの矢印のように「ブラジル出身の」「私の友人」と返り読みをしなくちゃいけなくなるわけ。目を逆に動かさなくちゃいけなくなるわけです。これが、私たちの致命的な読解スピードの遅さの原因なんだ。海外で暮らしていてこんな風に1秒も2秒もかけて文章を読んでいたら、人生は本当に「waste of time」になってしまうんだよ。これくらいの文章であれば、問題なくぱっと理解するというのが私たちの目標なんです。今度はbにいきましょう。「spend a few days in a hospital」と言ったら、私たちはすぐに「“spend a few days”ってどこで?」と思って、後ろの「in a hospital」で説明が行われているということに納得しますよね。でも、日本語を中心に読んでると「病院で」「数日を費やした」と逆転して読まなくちゃいけないわけ。目が右にも左にも動いてしまうというわけです。はい、今度はcにいきましょう。「broke his leg while playing soccer」は、日本語の語順だと「サッカーをしているあいだに」「足を骨折した」と同じように逆転してしまうというわけ。これは絶対にやっちゃいけないということなんですね。

では、ここから出発しましょう。私たちが英文を読むとき、どうやったらネイティブと同じスピードで読むことができるようになるかというお話をしましょう。それは、基本的にパターンをマッチさせるということです。これから言うことが、今回の講演で一番重要なお話です。アメリカ人もイギリス人もネイティブは文を読むときに、ただ左から右に眺めて頭の中に自動的に意味が入ってきているのではないということなんです。彼らは英語を作り出すときに頭の中に文の型、つまり基本文型を思い浮かべて、空いたスロット、その決まった位置に「Mary」「a present」と置いていくわけです。読むということは、その逆をするということ。つまり目の前にある文を眺めて「この文は頭の中にある基本文型のどのパターンを使って作られているんだろう…」ということを類推しながら、彼らは読んでいる。読むということは、ぼうっと左から右に眺めて自動的に意味が入ってくることではない。読むというのは、ある意味アクティブな行為なわけです。目の前の文がどの文型に基づいて生まれているのか、その文型を見抜くこと。それが読むということなんです。だから、「話す」のも「読む」のも基本的には同じ知識を使っている。頭の中にあるパターンに従って要素を並べていくのが話すということ。文を見てどのパターンに従って書かれているのかを類推して意味を取るのが読むということ。同じ内容のことを逆に捉えているのが、「話す」ということと「読む」ということとの関係なんだ。コインの裏表みたいなお話ですよ。全く違う能力を使っているわけではないということなんです。

日本語でも英語でも「パターンマッチング」している

「読む」という行為におけるこの過程を私は「パターンマッチング」と呼んでいます。読むときの私たちの心構え、それがパターンマッチングです。目の前に出てきた文が、私たちの頭の中のどのパターンに合致するのか照合を行いながら読むということです。そして、その照合の中で最も重要な能力が「簡略化」です。書かれた文というのは話す言葉と違って、極端に長い要素を主語にしたり目的語にしたりします。それを非常に簡略化して「A」というふうに置き換えて読むわけです。下記の例文をみてみましょう。

a. The guy in a brown jacket standing in front of the elevator is the one you’re looking for.

エレベーターの前に⽴っている茶⾊のジャケットを着ている男性が、あなたがお探しの⽅です。

b. I love taking a walk with my wife along the beach after dinner.

⼣⾷後、妻とビーチを散歩するのが⼤好きです。

まずaの例文は太字の部分「The guy in a brown jacket standing in front of the elevator」をAと置いたら「A is the one.(Aがその人ですよ)」という簡単な文に落ち着きますよね。まずは簡略化するということです。大胆に簡略化する。はい、続いてbの例文にいきましょう。この「taking a walk with my wife along the beach after dinner.」をAと置きましょう。そうすれば「I love A.」だ。「I love youと言わせてよ」というのと全く同じような簡単な文として捉えられる。まぁ、言わせなくてもいいんだけど…。これがまず前提です。

さぁ、それでは私と一緒に下記の例文をパターンマッチングしていきましょう。これはですね、センター試験に…。あれ、いま「センター試験」と言うんでしたっけ…。「共通一次」から「センター試験」になって、いまでは「共通テスト」になったんでしたね。もし「共通一次」と言ってしまった瞬間に年齢がバレます…。みなさん、お気をつけてくださいね。さて、下記の例文は「共通テスト」で出た問題です。

One researcher reported finding tardigrades living under rocks in a desert without any recorded rainfall for 25 years.

ある研究者は、25年間降⽔記録のない砂漠の岩の下にクマムシが⽣息しているのを発⾒したと報告しました。

これを見て頭の中でしっかりとパターンを見抜きましょう。見抜くというつもりで読んでください。最初は訓練なのでゆっくりで構いません。まず「One researcher」が主語。そして「reported ~」と次に動詞が出てきました。「finding ~」以下はAと置き換えれば「One researcher reported A(ある研究者はAを報告した)」という他動型になりますよね。ここまでは楽勝です。

step 1 :主語は(助)動詞の前
One researcher reported A  ある研究者はA を報告した

はい、次は「finding ~」以下ですね。「tardigrades」というのはクマムシですね。みなさんはクマムシを探したことはありますか? クマムシというのは極限状況でも生きることのできるクモなんかの仲間で肉眼では見えない。でも、だからといっていないわけじゃない。例えばそこら辺の苔の中にもいるかもしれません。どこにでもいるような生き物なわけです。さて、finding 以下はこの「tardigrades」が目的語の説明型です。「tardigrades」が「living」しているところを見つけたという報告をしました。これでもうマッチングは終わりです。もう一度いきます。私たちが文を見たときにやらなければいけないのは、文のパターンを見抜くということです。そして、そのパターンというのは私たちが知っている5つの基本文型、それから前と後。これ以外にはあり得ない。その中のどれかということを自分で判断するだけのこと。それがリーディングするということなんですね。ここでは「One researcher reported A.」。 他動型ですよ。Aの中身によると「finding tardigrades living」。「tardigrades」が「living」しているのを見つけたという報告をしました。ただ、これだけのことなんです。これで完了です。

次は、「living」の後ろですね。これはものすごくズラズラ書いてあるけれども、どこで切れるかというと「under rocks」。どこの「rocks」かというと「in a desert」で、どういう「desert」かというと「without any recorded rainfall」で、「rainfall」がなかったのはどれくらいの期間かというと「for 25 years」と。ほら、全部右に右に説明が並んでいるでしょ。いいですか。英語の右に右に説明が伸びていく点を意識して読んでみてください。さあ、ここからが勝負だ。この例文では非常にシンプルなマッチングが行われました。いいですか。私たちが頭の中に持っている手がかりというのは5つの型だけなんです。その文型のどれに属するのか。それぞれすっきりしたマッチングが行われれば解釈が完了するわけですね。でも、僕たちだって日本語の本を読んでいるときに読み返すことがありますよね。「あれ?」と思って文の頭に返るときってありますよね。どういうときに頭に返りますか? 例えば内容を忘れてしまうとか。「あれ? 頭の中に意味を結ばないな…」「これどんな意味なのかな?」と思った際に前に戻りますよね。英語もそうです。自分の頭の中で完全にパターンマッチがされないときに前に戻る必要がある。

例えば「I’ll make you a frog.」。6歳の娘さんを横にしてお父さんが「I’ll make you a frog.」 と言っています。これは目的語説明型としての解釈だってあり得ます。目的語説明型というのは目的語と「a frog」がイコール、あるいは主語・動詞の関係にある。「you」=「frog」を「make」しますよ。「お前、カエルにしてやるからなぁ!」とお父さんが言いました。その解釈だって、この文は可能なんです。でも、お父さんは6歳のお嬢さんにそんなことを言いますか? 言いませんよね。だから読み間違えているわけです。じゃあ「この照合は間違いだ。別の解釈がないかな」と思ったら…。そう、授与型の解釈があるんだよね。あなたに「frog」を作ってあげますよ、紙粘土で。そういう発言だということが分かってくるわけです。それで再解釈が終わるわけだ。大事なのは自分の納得。意味に至るまで自分の持っている5つのパターンと2つの位置によって再照合を繰り返すというアクティブな作業をする。それが読むということなんだ。

私は先ほど「finding ~」以下は目的語説明型と言いましたよね。つまり、下のaのパターンです。「tardigrades=living(tardigradesが生きているのを発見しました)」という解釈だと私は言いました。でも、もうひとつの解釈の仕方もありますよね。そう、他動型です。「tardigrades」を見つけました、とまず解釈するわけです。どういう「tardigrades」を見つけたのかというと「living under rocks」の「tardigrades」を見つけましたよ、という解釈も可能なわけです。はい、3秒差し上げます。どっちの解釈がより正しいのか。みなさん、再照合してください。

bだと思われた方いますか? 僕もこの文を見たときこの解釈も考えました。でも再照合はしない。なぜなら目的語説明型でいいんだから。なんでaのパターンしか僕は許容しないと思いますか? なぜaしか許容しないかと言うと…さっき話したことを覚えていますか? クマムシってそんなに珍しいもの? どこにでもいるんです。もしかしたら、あなたがこの記事を読みながら飲んでいるお茶の中にだっているかもしれない。いや、いちゃ困るわけですけどね。フォーカスが「クマムシを見つけた」というところに落ちるのがbなんだ。クマムシを見つけたことを研究者がレポートしましたよ、と。クマムシはありふれた存在だから、クマムシを見つけたことで研究者がレポートすることなんてあり得ないわけです。だから、これは好ましい解釈じゃないと僕は判断します。でも、目的語説明型だったらどうですか? 後ろは「tardigrades living ~」だから「クマムシが生きているのを…」という状況を持っているわけです。クマムシが生きているのを見つけた、その生きているということがフォーカスされているわけ。それを「クマムシがこんなとこで生きているのかよッ!」とレポートするのは分かるよね。だから、これは目的語説明型だなと僕は解釈しているわけです。

再解釈するとはこういうこと。私たちは日本語のレベルで同じことをやっているわけです。「どっちの解釈で読んだらよかったのかな?」とちょっと不自然に感じたら、もう一回読み直して「あぁこういう感じなんだよね」と理解する。それが再解釈をするということ。それが「読む」ということなんだ。「読む」というのはぼーっと口を開けていれば、上からなにかが落ちてくるということではないんだ。積極的に文をどう解釈するか。その際に私たちの持っている手法は5つと2つだけなんです。それを使ってどのようにマッチングするのか、積極的に取り組んでいく。それが「読む」ということ。そして、それは「話す」ことと全く同じなんだ。だからこそ読めたら話せる。話せる人は読める。同じ能力しか使っていないからなんだ。

In 20xx, a British archaeology professor named Brendan Peacock discovered clues to a lost civilization.

20xx年にブレンダン・ピーコックという名のイギリスの考古学教授が失われた⽂明の⼿がかりを発⾒した。

はい、それでは次の例文にいきましょう。「a British archaeology professor named Brendan Peacock」は、中学生だったら「named」を「名付ける」という動詞として取るかもしれません。そうするとなにが起こるかというと後ろに「discovered」とあるから、「A named B discovered ~」のようになって、同じ平たい文の中に2つの動詞が出てくる変なパターンが生じますよね。こんなパターンお持ちですか? 持ってないですよね。だからこの読み方はダメなんだと気がつくわけです。そして再照合するわけですね。頭の中で納得できるパターンに落ち着くところまで照合を繰り返す。でも、実際のところネイティブはこんなことで再照合は行いません。決して読み返さない。なぜかというと、例えば「a cat named Tama」では、「named」が過去分詞の働きをしていて「a cat」の説明だ、というところで「Tama」という名前がくるわけ。「the city called Edo」なら、「江戸」と呼ばれた「city」だし、「the book titled “Factbook”」なら「ファクトブック」というタイトルの「book」だ。なにか不定なものを出してそれを詳しく過去分詞で説明するというパターンに、ネイティブの人はとてつもなく慣れているわけ。だから上記の例文も再照合しないで、最初から正解にあたって読むことができる。よく読むためになにが必要かというと、彼らが持っている表現のパターンに慣れるということなんですね。そのパターンをあらかじめ私たちが頭の中に数多く持っていれば持っているほど、文というのは間違いなく読めていくわけです。そして、そのパターンを持っていれば持っているほど、多彩な表現が自分でできるようになっていく。いいですか。「読む」ということは「話す」ことなんだ。「話す」ということは「読む」ことなんだ。はい、この講演の後は書店に行って山ほど本を買ってください!

ネイティブは「チート」して発音している

私は滅多に発音の話はしません。「発音が下手だからなんだろうな…」とみなさん思っていますよね? 思って…ないですか。ありがとうございます。だけど僕は基本的に発音をそんなに重視はしていません。なぜかというと、世界を旅行すればすぐ分かることなんですが、めちゃめちゃな英語で一生懸命伝えている人がいっぱいいるからです。だから「発音なんてどうだっていいかな…」と僕は思っている。でも最近「彼らの発音を学べば英語をもっともっと楽に口から出すことができるようになるから、そのために発音を上達させる練習があってもいいんじゃないかな…」と思い直して、今回発音の話をさせていただくというわけです。はい、それでは下記のダイアログを読んでみてください。

The businessman’s Special Lunch

Clark: What would you like to eat, Bob?
Baker: Gee, I don’t know. What do you want to have?
Clark: I think I’ll have the businessman’s special lunch.
Baker: That sounds pretty good to me. I’ll have that and some of this strawberry short
cake, too.
Clark: That’s not as good as the rum raisin cake.
Baker: Oh, yeah? Okay, I’ll try that, then.

リダクションの演習 語研 より)

みなさん、カーペンターズって聴いてました?「Superstar」という曲を覚えています? 僕、歌うの本当に下手なんでね…。

(「Superstar」 Words and Music by Leon Russell and Bonnie Bramlett より)

というサビの曲です。それが「パッパラパッパ、パパッパラパッパパッパ~♪」というリズムでくるんだよね。ぜひ、曲を聴きながら歌ってみてください…。どう? 難しいでしょう。「Don’t you remember you told me」でもう節が終わっちゃうでしょ。なんで歌えているのかというとチートしてるんです。ズルしてるんだ。ネイティブの彼らはチートすることを自動的に行ってるの。いろんなところでチートしているわけ。だから彼らは楽に会話することができる。上記の例文でいけば、7秒くらいで読めるの。なぜかというとチートをしているから。そのチートの有り様についてお話ししたいと思います。

まず覚えていただきたいのは、「英語は強弱の言葉」ということなんですね。強い、弱い、強い、弱いでリズムを作っているんですね。例えば「I think he is right.」という文。この短い文でもチートが起きている。なにが起こっているのかというと、強弱のリズムが作られている。その強弱のリズムは「機能語は弱く素早くいい加減」に読むことで作られている。いいですか。最初の「I」は代名詞ですよね。別に強く読む必要なんかどこにもない。情報なんてゼロだからです。だから「I think」としっかり発音する必要なんてない。すぐに「think」に移ってください。「think」はもちろん意味を担っているからしっかりと発音します。次に「he」って重要な単語ですか? 重要じゃないですよね。この文より前のどこかで「山田くん」という人が出てきたからこそ「he」と代名詞になっているわけでしょ。話し手と聞き手がお互い了解しているということは、重要じゃないですよね。だから強くは読まない。「he」は弱く読まれるわけです。それから代名詞「he」の語頭の「h」。こいつは基本的にものすごく弱まる。だから直前の「think」の「k」とくっつく。その次の「is」。当然be動詞だって弱い音です。重要な意味なんてないからです。「right」は強めて発音しましょう。これがネイティブの発音だという話です。

「弱く素早くいい加減」というチートの一番のコツは「ある音」を身につけることです。その音というのは「/ə/(schwa)」と言われる音です。この音はものすごく緩い音なんです。いいですか。唇に力をいれないでください。舌にも力をいれない。どこも動かさない。なにも動かさない。そうやって発音するのがこの音です。弱く読む単語の発音というのは、この「/ə/(schwa)」に集まってくる。口をどこも動かさないから楽に出せる。だから、例えば「Shall I help you?」の「shall」。もちろん、辞書通りに発音したら「ʃǽl」と「ǽ」音が出てくるわけ。強く読むときには「shall/ʃǽl/」。だけど、アメリカ人が困った人のために「shall(ʃǽl)I help you?」とは言わない。なぜかというと、この「shall」は機能語だから。だから、「/ə/(schwa)」の弱い音に近づくわけ。この弱い音さえ頭に入れておけば、立派なチートになるわけ。楽になるわけだ。

はい、それができるようになると下記のような例文も楽に読めるようになります。

Boys like girls.
The boys like girls.
The boys will like girls.
The boys will like some girls.

最初の「Boys like girls.」と最後の「The boys will like some girls.」は単語数が倍になっているけど、同じスピードで読めます。なぜかというと「The」「will」「some」を「弱く素早くいい加減に」チートするからです。「The」と「will」は言わずもがなですね。「some」というのはどういう単語か。そうですね…。例えば、あなたがロンドンに出張したとしましょう。そして、キャサリンという秘書を付けてもらいました。でも、あなたは日本に戻らなくてはいけません。そしてキャサリンと駅で別れます。そのときにキャサリンが「Hey, let’s have dinner someday.」と言いました。キャサリンはあなたのことが好きですか? 好きじゃないですか?

ここで「大好きだと思います」と答えた方…。違うと思う。全く好きじゃないと思う! なぜかといえば「someday」だから。本当に気が合ったのなら「今度、一緒にご飯食べましょうよ」「そうだね。明日の17時はどうですか?」「明日の17時なら空いています」「いいですね」みたいに話が進みますよね。だけど、キャサリンは「someday」と言ったわけです。「いつかご飯食べましょうね」と。例えば、出張で偶然知り合った支社の人たちとかと別れるとき「じゃあ今度飯でも食べましょうよ」と言って別れますよね。その後本当にご飯食べに行ったことありますか? ないよね。「some」というのはそもそもいい加減な単語なんだ。「somebody」は「誰か」。「somewhere」は「どこか」。「sometime」は「いつか」。全部ぼんやりしているわけ。だから強く発音する必要なんかどこにもないんだよね。辞書を引くと「sʌ́m」と、「ʌʌ」の強い音になっています。でも実際に発音するときには弱まって/ə/になります。さらにスピードが上がると完全に母音がなくなって/sm/になります。さあ、それができるようになると最後の文が最初の文と同じスピードで読めるようになります。「some」を「ʌ́」と強い音で発音すると一手遅れるので気をつけてください。

はい、その他のチートのテクニックを下記にまとめています。これは2025年4月号の「ラジオ英会話」にも掲載されているもので、そこから抜粋してきました。


それでは上記のチートまとめをざっと眺めてもらったうえで、最後の質問です。英語で「I want to go.」というのを「I wanna go.」とよく言いますよね。なんでこんなことになるんですか?
そう、まず「3. 類似音:同じ音・似た音は2度読む必要はない」に従って、「want to」の「t」が一発で読まれて「I wanto go.」となるよね。次になにが起こるかというと「7. /nt/での/t/の脱落」に従って「t」が脱落するわけ。そうしたら「I wano go.」になるわけだ。これを滑らかに発音すると「I wanna go.」になる。非常に規則的にできていることが分かりますよね。規則的にできているのは文法だけじゃないんだ。発音もなにもかも規則的にできているんだということですね。

みなさんに今回どうしても伝えたかったのは、みなさんが一年間一生懸命学んでくださった「文法能力」というのは決して無駄じゃないということです。みなさんの読む力、書く力、あるいは聞く力、話す力。今まで学んだ「パターン」は、これら全ての力を伸ばすことができる非常に大きな能力の種なんだということです。

2025年度からは培ってきた文法力に表現のイメージを重ねていきます。そしてさらに「PRONUNCIATION POLISH」という新しいコーナーで、今回お話しした発音のチートみたいなことも繰り返し練習していきます。ろーざとデイビット、2人のネイティブと一緒にやるわけだから、すぐに上達すると思います。でも、僕より上手になったらダメですからね。

はい、というわけで今回はこのへんで終わりにしましょう。おつかれさまでした。


 

 

特典は以上となります。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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