3月のおすすめ2つ目は、「テレビでハングル講座3月号」より連載「めざせ脱字幕⁉ 韓国ドラマ頻出表現を学ぶ」の最終回をお届けします。
韓国ドラマを見ていると「聞き取れたらいいな」と思う、耳と心に残るセリフがありますよね。この連載では、そんな言葉を紹介してきました。最終回で扱うテーマは「SNSの言葉(書き言葉)」です。

SNSの言葉(書き言葉)

ドラマには、SNSでよく見かける略語もたくさん登場します。今回は、SNSでよく使われる表現をご紹介します!

代表フレーズ


笑い声を表す「크크(クク)」「킥킥(キッキク)」などの子音で、日本語の「笑」「ww」のような使い方をします。90年代末に電子メールが普及したころから使われているネット用語のひとつ。「ㅋ」の数でニュアンスが変わります。1つだと嘲笑している雰囲気、2つ〜3つは「面白い」、4つ以上は「めっちゃ面白い」。笑いのSNS用語でもうひとつ代表的なのが「흐흐(フフ)」「후후(フフ)」などの子音の「ㅎㅎ」です。「ㅋㅋ」が大きな笑いを表すのに対し、「ㅎㅎ」は柔らかい微笑みのイメージ。子音だけで笑いの微妙なニュアンスを表現できて面白いですね! ㅋㅋ

そのほかの頻出表現

イラスト/西村オコ



SNSを使うシーンで登場する「頻出フレーズ」を紹介します。

「축하(チュカ)」のスラング表現「추카(チュカ)」の子音。お祝いの気持ちを強調するときは、「ㅊㅋㅊㅋ!」(本当におめでとう!)と繰り返します。

英語の「No」をハングルで書いた「노(ノ) 」の子音。繰り返すことで、「違う」「ダメ」と強調したニュアンスになります。
例)「거짓말(コジンマル)ㄴㄴ」(ウソはダメ)

「네(ネ)」(はい)のパンマル(タメ口)「응(ウン)」(うん)を2回繰り返した「응응(ウンウン)」の子音。「응응, 맞아(ウンウン,マジャ)」(うん、うん、そうだね)と同意するときに使います。

ハングルの顔文字です。2017年に日本でも大ヒットしたTWICEの曲「TT」で有名になりました。韓国では英語のTではなく、母音の「ㅜ」を使うのが一般的。「大泣き」を表すときは「ㅠㅠ」。

英語の「Go, go」をハングルで書いた「고고(コゴ)」の子音。「가자!(カジャ)」(行こう!)と同じ意味です。

教えてくれた先生

桑畑優香(くわはた・ゆか)
ライター・翻訳家。ソウル大学政治学科に留学後、「ニュースステーション」ディレクターを経てフリーに。韓国エンタメの記事を「現代ビジネス」「AERA」などに寄稿。共著『韓国テレビドラマコレクション』(キネマ旬報社)、『BTSを読む』(柏書房)など。

SNS用語を使うとメッセージのやり取りがさらに楽しくなりますね。今回の表現を韓国ドラマでも探してみてくださいね。

テレビでハングル講座3月号