12月のおすすめ1つ目は、きょうの料理12月号より、コラム「「めいめいおせち」はいかが?」をお届けします。
 今年の「きょうの料理」おせち特集では、人気料理家・大原千鶴先生が講師を務めてくださいます。今回は大原先生からの新しいおせちスタイルのご提案です。

「めいめいおせち」はいかが?

 おせちは立派なお重に詰めて、大勢でにぎやかに取り分けるもの……。そんな昔ながらの習慣が、しっくりこなくなってきたご家庭も多いのではないでしょうか。

 そこで私がご提案したいのは、小さな容器に1人分ずつ詰める「めいめいおせち」。これなら家族の好みや食べる量に応じて調節がききます。

 分量は少しずつでも、こうして詰めると見栄えがいいでしょう?ふたをして冷蔵庫に一時保存もできますし、取り分けスタイルよりも気兼ねがなく衛生的、というメリットも。

「心を込めて詰めました」と笑顔で話す大原千鶴先生。

 今回は、小さな磁器の重箱を一段ずつに分けて使いましたが、そろいの容器でなくてもいいんです。自然素材のお弁当箱やお菓子の空き箱など、身近なもので工夫してみましょう。たくさん召し上がる人には大きめの容器、お子さんには食べやすい味つけのものを選んで小さめの容器に、と変化をつけると楽しいですよ。

市販のお弁当の折り詰めやお菓子の缶も、葉らんや南天、シダなどの葉を敷けば、お正月らしい器に。小さなかごには経木を敷くと、おせちが盛りやすくなります。

 ふたを開けたら、色とりどりのおせちがちょこちょこと並ぶ様子がパッと目に入り、どなたのお顔もほころぶこと間違いなしです。

黒豆のようにこまごました料理や汁けのあるものを入れるのに重宝するのが、小さな酒器。わが家にはたくさんあるので、よりどりみどり……!

手ごろな容器がなければ、もちろん、お皿に盛ってもいいですよ。

 いかがでしたか?少人数・少量ずつでもおせちが楽しめるのはとても素敵ですね。昔ながらの形にこだわりすぎず、自分に合ったスタイルで、おせちをいただいてみるのもよいかもしれません。

 この他にも、きょうの料理12月号では
・「大原千鶴の小粋な季節の食卓」すぐできハレの日おつまみ/お手軽おせち (講師:大原千鶴)
・「いちおしスイーツ」 かんたんクリスマスケーキ (講師:なかしましほ)
・「家族がよろこぶ 藤井家のごちそう」(講師:藤井恵)

など魅力的な企画が目白押しです。
 おいしい料理で素敵な年末年始をお過ごしください。

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「きょうの料理」12月号