3月のおすすめ3つ目は、「きょうの料理3月号 」より「上田淳子の新生活応援! 悩まない晩ごはん」特集から抜粋してお届け。
引っ越し、転職、家族の進学や就職など、新生活に胸躍らせる季節が近づいてきました。何かと忙しい毎日、「きょうの晩ごはん、どうしよう……」と悩む日はありませんか? そんなお悩みを解決してくれるテクニックをお伝えします。
本記事最後には、担当編集者からの特別コメントも。最後まで読んでみてくださいね。
新生活に役立つテクニック フライパン1つで/電子レンジだけでらくらく調理
フライパン1つ、電子レンジだけでつくれるスピードメニューであれば、「簡単」「失敗が少ない」「洗い物も少ない」の三拍子がそろいます。フライパン、電子レンジを使いこなすテクニックは料理ビギナーからベテランまで必見です!
教えてくれる先生
上田淳子(うえだ・じゅんこ)
料理研究家。調理師専門学校を卒業後、同校の西洋料理研究職員を経て渡欧。帰国後、パティシエを経て独立。フレンチのスキルを家庭料理に落とし込んだレシピに定評がある。
フライパン1つで! 冷たいフライパンから始める「コールドスタート」
使うのはこれ!
表面加工のしてあるフライパン(直径24〜26㎝)
+
ぴったりのふた(蒸気穴のないもの)
「油をひいてアツアツに熱してから材料を入れる」のは、鉄のフライパンに向くやり方。表面加工のしてあるフライパンなら、材料を入れてから火にかけてもくっつきません。油はねが少なく、コンロが汚れにくいのもうれしい!
慌てず、騒がず、落ち着いて準備!
①冷たいフライパンに材料を入れる
②ぴったりとふたをして火にかける
③火が通りやすい材料はあとから加えて、でき上がり!
2品を同時に!
フライパンで主菜をつくる間に、電子レンジで副菜を。電子レンジで主菜をつくるなら、副菜はフライパンで。コンロが一口しかなくても、「バランスのとれた献立」が実現できます。
組み合わせを変えればレパートリーは無限! さらに、でき上がりまで最短10分という短時間でつくることができるのも魅力です。
レンジを味方に!
使うのはこれ!
電子レンジ
+
耐熱の器
電子レンジは「温め直し」だけでなく、ぜひ「調理」にも活用を。火を使わないから、子どもたちやシニアも気軽にチャレンジできます。そのままテーブルにも出せる耐熱の器を使えば、洗い物も減らせて一石二鳥。
火を使わないから、手軽で簡単!
①耐熱の器に材料や調味料を入れる
②ふんわりとラップをして電子レンジにかける
③火が通りやすい材料はあとから加えて、でき上がり!
こんな器はNG!
金属製、木製、非耐熱ガラスなどの器はNG。電子レンジで安全に使用できる耐熱の器を選んでください。それさえ守れば、器のまま調理できるから洗い物も少しだけ! 電子レンジまかせでおいしく調理できます。
編集後記 ―「きょうの料理」編集者より
忙しくても、帰りが遅くなっても、家族のために晩ごはんはがんばってつくるという方は少なくないと思います。でも疲れた体に鞭打って料理をしたはいいけれど、後片付けをする気力がない……となるのが世の常。それならば、少しでも調理&後片付けがラクなメニューを!と、「きょうの料理3月号」でご紹介したレシピができ上がりました。
つくり方が複雑でないことや、味がおいしいのはもちろんのこと、「洗い物を少なくする」にもかなりこだわっています。たとえばフライパンでつくる「にらたっぷり塩焼きそば」(写真)では、肉はひき肉、野菜はもやしと料理ばさみで切ったにらを使うので、包丁とまな板が不要。肉に下味をつけるときはトレイの上で、野菜やチーズは手でちぎるなど、一つでも洗い物を減らすべく、上田さんとスタッフで試行錯誤を重ねました。フライパン蒸し&電子レンジ調理はそもそも油はねが少ないので、掃除もラクですよ!
誌面で紹介しているお助け食材や調理のポイント以外にも、たとえば冷凍野菜を活用するのも一案。最近のものは味や栄養価が損なわれにくく、種類や売っているお店もふえています。また、コチュジャンやナムプラーなどのエスニック調味料は、使い道が限られそうと思われがちですが、味がピタッと決まるので、持っていると重宝します。
こんなことをしたら邪道では、手抜きでは……などと悩まずに、便利なものはどんどん使っていきましょう! 自身も家族4人の晩ごはんづくりに追われていたという上田さんならではの、工夫が詰まったレシピ、ぜひ試してみていただければと思います。
いかがでしたか。フライパンと電子レンジを上手に活用して、新生活を余裕をもって迎えましょう。
きょうの料理3月号