4月のおすすめ3つ目は、「すてきにハンドメイド4月号」より新年度からの新連載「アンマリー・ニルソンのスウェーデンだより」第1回をお届けします。
連載では、アンマリーさんはニット、ソーイングのデザインのほか、さまざまなもの作り、料理や庭仕事など、丁寧な暮らしを実践しています。そんなアンマリー・ニルソンさんのライフスタイルを紹介していきます。皆さんの暮らしのヒントになりますように…。
アンマリー・ニルソンのスウェーデンだより Vol.1
4月5日に結婚36周年を迎えるアンマリーさんと夫のパールさん。アンマリーさんがデザインして編んだベストを着て。
※著書『スウェーデンから届いたとっておきニット』(NHK出版)110ページ掲載作品。
スウェーデンの首都ストックホルムから約600㎞南下したスコーネ地方にある小さな町に、私は夫と2人で暮らしています。私の両親は広大な耕作地とたくさんの家畜を飼育するとても大きな農園を営んでいて、私はその家の一人っ子として1948年に生まれました。モードジャーナリストをしていた母の従姉妹の影響もあって、若いころからパリのモードに興味を持ち、大学はデザイナー志望の人たちが集まるストックホルムにあるデザインスクールに通いました。そして2年めに入ってすぐ、スウェーデンの有名ファッションブランドから専属デザイナーとして迎えられたのです。
以前両親が住んでいた大きな母屋を改築して、今は夫と2人で住んでいる。
暮らしの空間のあちらこちらに好きなコレクションが置かれている。
30代にさしかかろうとしていたとき、モダンなモードとは少し異なる手工芸に大きな興味を抱き、これまで学んできたデザインを今度はスウェーデンの伝統的な織物やニットに生かすことになったのです。そして今に至るまで、麻、綿、ウールなどの自然素材を使ってさまざまなデザインをしてきました。これまでにも『すてきにハンドメイド』で何度となくニット類やソーイングの作品を紹介してきたので、もしかしたら私のことをご存じの読者もいるかもしれません。
アンマリーさんがいつも使っているハンドワークの道具や材料。
これからの1年間、私が大切にしているハンドワーク、食事、菜園、ガーデニングなど暮らしまわりの話を織り交ぜながら、ここスウェーデンから私の日々の生活をご紹介します。
著者紹介
アンマリー・ニルソン
スウェーデン出身のデザイナー。ベックマンデザインスクール修了。商業デザイナーとして活躍し、その後、幅広い手工芸の知識と経験を生かし、スウェーデン手工芸協会、羊毛紡績会社などにデザインを提供。日本でもそのデザインは人気が高い。
撮影/ Ulla-Karin Hellsten 取材・編集協力/佐藤園子
これからの連載がますます楽しみになりましたね。2022年度の「すてきにハンドメイド」では、この他にも「斉藤謠子の はじめてさんのマンスリーキルト」や「・こうの早苗の お出かけを楽しむハンドメイド」などわくわくする新連載がたくさん。もちろんこれまで人気だった企画の継続連載も。新年度の「すてきにハンドメイド」にもぜひご期待ください!
すてきにハンドメイド4月号