2月のおすすめ3つ目は、「趣味の園芸 やさいの時間 2022年2・3月号 」よりチコリー特集を抜粋してお届けします。
みなさん、「チコリー」という野菜を知っていますか?まだあまり知らない方も多いのではないでしょうか。今回はそんなチコリーの魅力をご紹介します!

チコリ―ってどんな野菜?


 ぽってりとした小さいハクサイのようなフォルムが愛らしいチコリー。食べるのは主に新芽の部分で、光を当てずに育てる(軟白栽培する)ことから、「軟白チコリー」とも呼ばれます。欧米では、低カロリーのダイエット野菜としておなじみで、おしゃれな見た目からパーティー用のサラダ食材としても高い人気を誇ります。
 栽培は、タネまき後、株を大きく育てて軟白栽培用の根株を掘り上げ、植え替えて真っ暗な状態で芽を出させます。生命力にあふれたチコリーは、柔らかい葉や根、花など余すところなく利用でき、根株からは次々と新芽が出てくるタフさが魅力。病害虫の心配はほとんどなく、育てやすさも抜群なので、ぜひ栽培してみましょう。

楽しみ方いろいろ!

軟白した葉(新芽)

葉は1枚ずつはがしてほろ苦い葉を器にし、ポテトサラダなどを盛りつけても。

葉を食べる

柔らかくて小さい葉は、サラダや料理の飾りに。

根を食べる

細い根は、ゴボウのように食べられます。

花を愛でる

エディブルフラワーとして砂糖漬け、サラダの飾りなどに。

軟白しないタイプのチコリー

リーフチコリー

主に葉を食べるチコリー。葉色や形など多くの種類がある。

トレビス(ラディッキオ)

リーフチコリーの仲間。日本ではレタスのように結球するタイプが一般的。

プンタレッラ(アスパラガスチコリー)

冬越し後のとう立ちした花か茎けいを食べる。

エンダイブ

日本では縮れた葉のタイプが流通。チコリーとは同属だが種が異なる。

栽培サイクル

葉の収穫と軟白栽培を目的にした、春まき栽培(直じかまき)の一例です。

3月下旬~4月中旬 タネまき

タネまきの約20日後~ 間引き

タネまきの45~60日後 間引き収穫

タネまきの75~100日後 根株の掘り上げ

根株の掘り上げ後~ 軟白栽培

軟白開始から3~4週間後 軟白チコリー収穫

7月ごろ 開花

チコリ―の魅力は伝わりましたか。「趣味の園芸 やさいの時間」2022年2・3月号では、チコリ―の育て方をさらに詳しくご紹介しています。他にも、やさいを種から育てるコツや土づくりの際の石灰・堆肥・肥料の選び方など、畑づくりには欠かせない情報が満載。ぜひお手に取ってご覧ください!

「趣味の園芸 やさいの時間」 2022年2・3月号