100作品に及ぶテキストの「はじめに」から厳選した「名著が読みたくなるフレーズ」をお届けします。

 

41~50作品目は?

――観る者に恐怖を感じさせる映像作品の恰好のネタとして、あるいは典型的でありふれたゴシック小説としてのみ、『フランケンシュタイン』を評価する風潮には疑問を感じずにいられません――

41/100 メアリー・シェリー『フランケンシュタイン』 講師:廣野由美子さんによる「はじめに」より

――維摩経はブッダの死をノンフィクション風に綴りながら、そのじつはブッダ亡き後の仏教僧団をどうやって維持・管理していけばよいのか、その基本理念を説いたものです――

42/100 『ブッダ 最期のことば』 講師:佐々木閑さんによる「はじめに」より
※「100分de名著ブックス」にてお読みいただけます

――じつは、荘子は「言葉」というものを信用していません。言葉がどこまで役立つか、私なりに挑んでみましょう。「妄言」しますから「妄聴」してね――というのが荘子の態度です――

43/100『荘子』 講師:玄侑宗久さんによる「はじめに」より
※「100分de名著ブックス」にてお読みいただけます

――父殺し、近親相姦、自分探し、捨て子の物語と、いまもなお小説などで人気のテーマが、すべて盛り込まれています。さらには「起承転結」という、物語を展開するうえで重要な形式の元型も見てとれる――

44/100 ソポクレス『オイディプス王』 講師:島田雅彦さんによる「はじめに」より

――『日本の面影』には、ここ百二十年ほどで日本が失ってきたものが克明に書き留められています。それは、近代化の波に飲み込まれる直前の、つつましくも誠実な庶民の生活ぶり、美しい自然、暮らしの中に生きる信仰心などです――

45/100 小泉八雲『日本の面影』 講師:池田雅之さんによる「はじめに」より
※「100分de名著ブックス」にてお読みいただけます

――残念なことには、ダーウィンの考え方を「弱肉強食の論理」だと思っている人が非常に多い。これでは、ダーウィンが浮かばれません。『種の起源』をじっくり読んでいけば、とんでもない誤解であることがわかるはずです――

46/100 ダーウィン『種の起源』 講師:長谷川眞理子さんによる「はじめに」より
※「100分de名著ブックス」にてお読みいただけます

――『斜陽』の中で太宰治がやろうとしたのは、ひとことでいうなら「革命」だと思う。この社会はおかしい。この世界はどうかしている。そんな気持ちを人びとが抱きつづける限り、『斜陽』はいつまでも読まれるだろう――

47/100 太宰治『斜陽』 講師:高橋源一郎さんによる「はじめに」より

――「自分とは何か」「他人とは何か」「社会にいかにかかわるべきか」等々、誰でも立ち止まって自分の人生について考えるときがあるはずです。そんなときサルトルという人は、確実に私たちの対話者になってくれるのです――

48/100 サルトル『実存主義とは何か』 講師:海老坂武さんによる「はじめに」より
※「100分de名著ブックス」にてお読みいただけます

――良寛は誰に対しても決して偉ぶることなく、常にどん底の立ち位置から社会や人間を観察しました。どん底から見たもの、感じたものを常に漢詩や和歌で言語化しようと試みています――

49/100 『良寛詩歌集』 講師:中野東禅さんによる「はじめに」より
※「100分de名著ブックス」にてお読みいただけます

――人は「天」に導かれるとき、どのように人生を切り拓き、苦悩や試練と向き合うことができるのか。また、そこで他者と時代と、どのように関係を作り上げてゆくことができるのかが、この本には活き活きと語られています――

50/100 内村鑑三『代表的日本人』 講師:若松英輔さんによる「はじめに」より
※「100分de名著ブックス」にてお読みいただけます

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