100作品に及ぶテキストの「はじめに」から厳選した「名著が読みたくなるフレーズ」をお届けします。
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「名著が読みたくなる」フレーズ!一覧
51~60作品目は?
――アドラー心理学の特徴は、あらゆる対人関係は「縦」ではなく「横」の関係にあり、人と人とは対等であると考える点にあります――
51/100 アドラー『人生の意味の心理学』 講師:岸見一郎さんによる「はじめに」より
※「100分de名著ブックス」にてお読みいただけます
――司馬遼太郎は、日本国家が誤りに陥っていくときのパターンを繰り返し示そうとしました。それは戦争に行った世代ならではの使命感と志だったと思います。だからこそ、今なお国民作家として愛され続けているのです
――52/100 『司馬遼太郎スペシャル』 講師:磯田道史さんによる「はじめに」より
――この書物は親鸞の語録とその解釈、異端の説への批判を述べるものとしてまとめられました。私たちはこの書物を通し、浄土仏教の教えを極めていった親鸞の真の姿に触れることができるのです――
53/100『歎異抄』 講師:釈徹宗さんによる「はじめに」より
※「100分de名著ブックス」にてお読みいただけます
――宮本武蔵の思想を考える上で重要なのは壮年期以降です。藩主の息子や家臣に剣術を指導した武蔵は、一方で禅僧や林羅山などの知識人と交流を持ち、諸芸を嗜む自由もありました。そうして、剣術から武士の生き方までを説いたのです――
54/100 宮本武蔵『五輪書』 講師:魚住孝至さんによる「はじめに」より
――「自分のため」に生き、また「みんなのため」に生きる、そうした人間はどうやったら育つのか。ルソーが提示したこの課題は、現代においてもまったく古びていないどころか、いまますます重要なものになってきていると思います――
55/100 ルソー『エミール』 講師:西研さんによる「はじめに」より
※「100分de名著ブックス」にてお読みいただけます
――坂口安吾が放つ、常識的な生き方や硬直した文化観をひっくりかえすエネルギーは、常識的な人間にとって目から鱗が落ちるほど刺激的なものです。裸になって現実に直面することの必要性を「堕落」という言葉で論じたのです――
56/100 坂口安吾『堕落論』 講師:大久保喬樹さんによる「はじめに」より
――この本が書かれたのは欧州が近代社会の幕開けを迎え、民主主義国家の原型がつくられた時代です。読み方によっては、現代社会が直面している問題を考えるうえでのヒントもみつかります――
57/100 カント『永遠平和のために』 講師:萱野稔人さんによる「はじめに」より
――『苦海浄土』は単なる告発の文学ではありません。むしろ、光源の文学です。水俣病の原因を作った企業あるいは地方行政、国家行政の欠落を照らし出すだけでなく、言葉を奪われた人々の心の奥にあるものも、白日のもとに導き出すのです――
58/100 石牟礼道子『苦海浄土』 講師:若松英輔さんによる「はじめに」より
※「100分de名著ブックス」にてお読みいただけます
――「智慧」を禅者たちは“眼”と表現しました。蔵に納められた経典をそのような「眼」でもって読み取れば、仏の教えを正しく理解できるのです。それを『正法眼蔵』と呼びます――
59/100 道元『正法眼蔵』 講師:ひろさちやさんによる「はじめに」より
※「100分de名著ブックス」にてお読みいただけます
――一人の民族学者によって書かれたこの本が、現代思想の流れを変えてしまったのです。そして、その変わっていった先に、いまの世界があるとすらいえます。この本は人類の思考能力を、根本で考えなおそうとしているのです――
60/100 レヴィ・ストロース『野生の思考』 講師:中沢新一さんによる「はじめに」より