100作品に及ぶテキストの「はじめに」から厳選した「名著が読みたくなるフレーズ」をお届けします。
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「名著が読みたくなる」フレーズ!一覧
61~70作品目は?
――中原中也の生活は詩とともにあり「詩とは何か」「詩人とは何か」を全身全霊でもって考え続けました。彼にとっては、詩をつくることイコール生きることだったのでしょう。彼の書いた詩と彼の生き方がぴったりと合わさっている――
61/100 『中原中也詩集』 講師:太田治子さんによる「はじめに」より
――監獄につながれたガンディーは、ここは自分にとって「マンディル(お寺)」、つまり絶好の修行場であるといって、自らの弟子たちに向けてメッセージを送り続けました。それをまとめたのがこの本です――
62/100 ガンディー『獄中からの手紙』 講師:中島岳志さんによる「はじめに」より
――宮沢賢治の童話は読者に「わからなさ」の感覚を残します。いわゆる「めでたしめでたし」という終わりがない。謎や疑問がいくつもあり、それを自分なりに解釈したくなる。だからこそ多くの人に読まれ続けているのでしょう――
63/100『宮沢賢治スペシャル』 講師:山下聖美さんによる「はじめに」より
※「別冊100分de名著」にてお読みいただけます
――私たちの生活スタイルは大きく変わりました。しかし『人生論ノート』を読むと、今の時代を念頭に置いて書いたのではと思わせる記述が驚くほど多い。三木清の言葉は今にも通じる問いを投げかけているのです
――64/100 三木清『人生論ノート』 講師:岸見一郎さんによる「はじめに」より
――二世紀から三世紀にかけての中国は激動の時代を迎えていました。その模様を描いたのが、代表的史書である『三国志』です。四百年続いた「漢」崩壊後の趨勢と、混迷の時代を生き抜いた刺激的で個性豊かな数多くの登場人物が描かれます――
65/100 陳寿『三国志』 講師:渡邉義浩さんによる「はじめに」より
※「別冊100分de名著」にてお読みいただけます
――「維摩」という在家仏教信者のおじいさんが教えを説くというユニークなお経です。彼は、それまでの仏教のスタンダードな教養や考え方を根底からことごとくひっくり返していきます――
66/100 『維摩経』 講師:釈徹宗さんによる「はじめに」より
――恋愛とは、人生における出来事の中でも特にものの見方が揺れ動いたり歪んだりしやすい現象です。オースティンは、恋愛と結婚を描くことを通して人間のものの見方の歪み――プライド、偏見、虚栄心など――を浮かび上がらせているのです――
67/100 ジェイン・オースティン『高慢と偏見』 講師:廣野由美子さんによる「はじめに」より
――大岡昇平は戦争や歴史を美談にすることを拒否した作家です。『野火』では、自らが体験した戦争末期の悲惨な状況を描き、人間の本能や欲動を透徹したまなざしで見つめました――
68/100 大岡昇平『野火』 講師:島田雅彦さんによる「はじめに」より
――全体主義はいかにして起こり、なぜ誰も止められなかったのか。アーレントは十九世紀初頭にまで遡り、その起原が自分の足元にあり、西欧近代の歴史と深く結びついていることを明らかにしました――
69/100 ハンナ・アーレント『全体主義の起源』 講師:仲正昌樹さんによる「はじめに」より
――外に目を向けることの大切さと、実際の行動を最も重視することを説いた本書は、精神論にとどまらない論理性を備えている点が特徴的です。また、それらはラッセル自らの「経験と観察によって確かめられたもの」だというのです――
70/100 ラッセル『幸福論』 講師:小川仁志さんによる「はじめに」より