100作品に及ぶテキストの「はじめに」から厳選した「名著が読みたくなるフレーズ」をお届けします。

 

81~90作品目は?

――言葉で説明されても正しく理解しにくいヒューマニズムの精神が、『赤毛のアン』を読むことですうっとこちらに入ってくるのです――

81/100 モンゴメリ『赤毛のアン』 講師:茂木健一郎さんによる「はじめに」より

――スピノザを読むことは、いま私たちが当たり前だと思っている物事や考え方が、決して当たり前ではないこと、別のあり方や考え方も充分にありうることを知る大きなきっかけとなるはずです――

82/100 スピノザ『エチカ』 講師:國分功一郎さんによる「はじめに」より

――映画の影響が強いためか、 『風と共に去りぬ』には白人富裕層のロマンスという固定イメージがあるようです。しかし原作を繙いてみれば、そこにはさまざまな人種、階層、そして個々の文化と矜持を持つ多彩な人々が集まっています――

83/100 マーガレット・ミッチェル『風と共に去りぬ』 講師:鴻巣友季子さんによる「はじめに」より

――オルテガの言う「大衆」はいわば、そのときを生きている人間のことしか考えない傲慢な精神の象徴だったわけですが、いままた私たちはその「大衆」になろうとしているのではないか――

84/100 オルテガ『大衆の反逆』 講師:中島岳志さんによる「はじめに」より

――夏目漱石の「食べっぷり」は、彼の作品を読むヒントにもなると私は思っています。文は人なりと言ったりしますが、人間というものは思わぬところで性格が出たり、特徴ある行動パターンを示したりします――

85/100 『夏目漱石スペシャル』 講師:阿部公彦さんによる「はじめに」より

――人生の岐路に立った時、あるいは対人関係に悩んだり、生きづらさを感じたりした時に、皆さんはどんな本を手に取るでしょうか。その一冊に是非加えていただきたいのが、マルクス・アウレリウスの『自省録』です
――


86/100 マルクス・アウレリウス『自省録』 講師:岸見一郎さんによる「はじめに」より

――「鎮魂」と言うと、平家の人々などの死者の魂を慰めるだけだと思っていました。しかし、それは生きている私たちの魂をも鎮めるものだったのです――

87/100 『平家物語』 講師:安田登さんによる「はじめに」より

――『アルプスの少女ハイジ』と聞けば、おそらく多くの方が、あの有名なテレビアニメを思い浮かべることと思います。スイス高地でのロケハンまで刊行したという力作ですが、実はシュピリ の小説とは異なる部分がたくさんあります
――


88/100 シュピリ『アルプスの少女ハイジ』 講師:松永美穂さんによる「はじめに」より

――近代において「神話類」が退場した後の空位を、「サイエンス」やテクノロジーのリアリティを用いながら占めていったのがSFだったのです――

89/100 『小松左京スペシャル』 講師:宮崎哲弥さんによる「はじめに」より

――カイヨワは、軍事的な戦略や国家の政策の善し悪し、あるいは人間の善悪の問題としてではなく、人類学者・社会学者の視点から戦争を考えました――

90/100 ロジェ・カイヨワ『戦争論』 講師:西谷修さんによる「はじめに」より

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